[動物病院版]合同説明会に向け準備すべきこと

2018年7月15日 (日)

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[動物病院版]合同説明会に向け準備すべきこと

 

 

 

執筆者:株式会社船井総合研究所

動物病院ユニット

村田 悠一

 

動物病院の合同説明会は新卒を獣医師の採用活動において非常に重要です。ただ、重要性については理解しつつも準備については手が回っていない動物病院の方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、主に合同説明会や動物病院に参加する際にどういった対策が必要なのかを解説いたします。

 

合同会社説明会とは

 

特定の場所に獣医学部の学生と事前に申し込みを行なった動物病院が集まり、就職するかどうかを判断する集まりです。

単独で行う病院説明会とは違い、一度の多くの学生に会う事が出来るのが大きな特徴です。

主催者は、自治体や就職情報会社、ときには大学が学内就職セミナーの規模を大きくして合同説明会という形式で開催する場合もあります。

 

参加する動物病院数は、大学主催の場合は最大50医院ほどが集まります。自治体が主催して行う場合は100医院以上の動物病院が集まる場合もあります。

 

全体の動物病院の概要説明や採用担当者や若手社員が直接、学生と対話するほか、自治体の担当者から学生に対して、セミナーが行われることもあります。

合同説明会は、自治体や学校が独自で学生を集め、会場を確保します。その為、参加する側の動物病院は、参加費用やブース代を支払えば多くの学生との接点を持つ事が可能です。

 

しかし一方では折角お金をかけて出店したとしても、多くの動物病院が同時に出展していますので、自院が埋もれてしまうリスクも考えられます。

 

そのためにも、単独の病院説明会以上に、学生の関心を自院に引き付けるための戦略を十分に練り、多くの学生に興味を持ってもらうための対策を実行する必要があります。出来るだけ自院の特徴をわかりやすくまとめ、告知をしなければなりません。

合同説明会を成功させるための4つのポイント

 

漠然と説明会に参加するだけでは、よい人材は集まりません。会社説明会に参加する目的を掘り下げ、明確にして、スタッフ間で共有することにより、効果が実感できる説明会となるよう、事前にしっかりと準備することが大切です。

 

合同会社説明会への参加決定後、必ず確定しておくべき重要なポイントは4つ。

1.どのような学生が欲しいのかを明確にする[ターゲットの明確化]

単に「多くの学生に広く自院を知ってほしい」というだけでは、採用につながりづらい可能性が高いです。しっかり事前準備を行わなければ、診療時間を削って合同説明会に参加する意味がありません。

 

また、自院のブースに動員した人数を参加他社と競っても実は意味はありません。 最も重要なことは、内定につながる学生をいかに呼び込むかです。

 

まずは、採用したい学生の特徴や条件、イメージを再確認し、スタッフ間で共有しておく必要があります。そのためにもそもそも合同説明会に参加する目的も整理する必要があります。

 

上記の対策を行うことで初めて参加するターゲットとする学生も明確になり、プレゼンテーションを行うスタッフの人選や、準備する配布資料のポイントも見えてきます。

 

ターゲットを明確にすることで初めてそういった学生へのアピールポイントも明確になります。動物病院のマーケティングも同じですが、全てはターゲットとする対象を明確にすることです。

2.「学生が就職先を決める際に聞きたい話」を明確にする[ターゲットの理解]

 

学生にプレゼンテーションを行うスタッフは、就活情報サイトや求人票で簡単に得られる動物病院の情報を長々と説明してもターゲットとする学生の心をつかむことはできません。

 

せっかくの合同説明会を有効に活用するには、就活中の学生が「本当に知りたいこと」について、丁寧に説明する事が重要になります。

 

では、獣医学生が知りたいこととはなんでしょうか。

よく言われることは、獣医学生がその動物病院に入社した場合「何が得られるのか(メリット)」、「自分はその動物病院で長く活躍する事が出来るのか(長く勤められるのか)」、そして「この場でしか聞けない情報」です。

メリットを知りたい

 

近年の獣医学生は、具体的なメリットを知りたい傾向が強いです。動物病院側が提示するメリットが自分が動物病院に求めるメリットと同じであるかどうかを比べるためです。

 

「やりがい」や「自分自身の成長」といった対局的なメリットだけでなく、「セミナーに1年で100回参加することができる環境が整っている」「無料でセミナーに参加できる」「1日の労働時間は休憩を除いて8時間である」「福利厚生で毎年1回沖縄に旅行できる」といった、やや具体的な事例を数多く示すことで動物病院の好感度を上げることができます。

不安感の払拭したい

 

入社3年以内の退職する獣医師の増加が話題に上がっている現在、「自分がその動物病院でやっていけるだろうか」と不安感を持つ学生は少なくありません。

 

この不安を解消することができれば、動物病院への安心感が高まって応募を考えるようになります。

 

また、自分がその動物病院で勤めた場合の近未来を想像してもらうために、入社歴の浅い若手獣医師が体験エピソードとして語ることや、職場の環境や教育制度など具体的な内容を話すのも有効です。

 

また、これらの各内容については、しっかりとした根拠を明示することも重要です。

正直、動物病院の場合、労働環境が整備されていない病院が多く存在します。

そのため、学生は動物病院の採用担当者が話す内容をすんなり信じる可能性は低いです。

 

そういった背景もあるので、メリットや不安感の払拭について話すときは「なぜそうなのか」という具体的な根拠を丁寧に説明してください。

この場でしか聞けない情報 

 

その気になれば、就活雑誌やインターネット、研究室の教授などからたくさんの情報を得られる現在の獣医学生の就活状況で、わざわざ学生が会社説明会に参加して聞きたいのは「どこにも出ていない、ここでしか聞けない本音の話」です。

 

就活媒体に掲載される情報は、ほとんど全てが「動物病院が伝えたい情報」です。

 

しかし獣医学生は逆に「本当のところ、実際どうなの??」と思っており、生の情報を知りたいと考えております。

例えば「1年目はいつから診療をさせてもらえるようになったのか」。「1年で最も忙しい時期のどのくらいキツイのか」などです。

 

こうした実情をあえて説明し

「教育制度も整っているから1年目の○月から診察を担当させてもらえた。その際もしっかり隣で獣医師に見てもらいながら担当することができた」

「(サービス業なので)4月5月は本当に忙しく、大変だったが、ずっと診察台で教えてもらえたいたので、成長が他の獣医師よりも早かった」

 

などという、マイナスがプラスに繋がった実績や実体験を若手獣医師がリアルに語ることで、学生は「この動物病院の説明会に参加してよかった」「得をした」と感じます。

3.説明会後の誘導先を明確にする[誘導行動を決める]

 

 

次に考えたいのは「説明会に参加した学生にその後どのように行動してほしいか」です。

「自院に合う学生に応募して欲しい」というのはもちろんですが、実はほかにも狙うべき効果があります。種類別に見ていきましょう。

自院に合う学生 ➡ 応募して欲しい 

 

説明会では、ターゲットであるこのグループの学生に訴求効果のあるプレゼンを行い、取りこぼしなく次の段階へ誘導。

その後に行うセミナーや病院見学会、若手社員らとの交流会などのイベントへの招待などを通じて、自院への応募へと繋げていきます。

自院に合わない学生 ➡ 応募を控えてほしい 

 

就職活動の場にもインターネットが活用されるようになって、手軽にエントリーシートが送れる今、気軽に何十件にも応募する学生も珍しくありませんが、一方で動物病院によっては「自院に合わない学生」が増え採用リソースが切迫するケースもみられます。

 

顕著な傾向として、応募者が多くなる規模の大きな有名動物病院や、業績の急上昇した動物病院に応募者が殺到することがありますが、これにより書類選考や面接を行う内部人材がパンクし、選考遅滞が生じ、最悪の場合、欲しい人材が途中で辞退してしまうようなケースもあります。

 

そのため、多様な学生が参加する説明会では、ターゲットとした学生に刺さる情報・メッセージを提供することで学生自身に動物病院をふるいにかけてもらい、結果的に自院に合わない学生が応募を控えるような方法も必要です。

 

この、採用基準や欲しい人物像を明確に説明し自院に合わない人材に応募を控えてもらう戦略は、一見、非情なようですが、これは就職活動を行う学生側にとってもスケジュールが切迫している中であるため、不要な動物病院との面接や選考を減らすことに繋がり、親切な情報提供であるといえます。

説明会に参加した学生全員 ➡ 自院のポジティブな口コミを広めてほしい 

 

どんなきっかけであれ、説明会に参加した学生には、自院に対してよい印象を与えなければ、説明会は成功といえません。

 

何より学生間は先輩・後輩間の強固なネットワークや就活仲間、サークル・バイト友達など情報共有網が多岐にわたり存在するため、魅力的な会社であるという印象を持ってもらえた場合、自院情報が口コミとして広がっていくことが考えられます。

4.誰がどう説明するか[当日の流れを明確に]

 

当日、説明を行うプレゼンターは動物病院の代表であり、顔です。学生はプレゼンターを見て動物病院全体をイメージします。

 

清潔感のある服装やメイク、身だしなみ、ふるまい、話し方などは、事前に研修を行っておくべきです。とくにプレゼンで重要な話し方や身振り、表情の作り方、アイコンタクト等について、トレーニングしておくとよいでしょう。

 

そして重要なのが、誰をプレゼンターとして抜擢するかです。

トップ(院長先生) 

 

小規模な合同説明会であっても、やはりトップはプレゼンに参加すべきです。動物病院の「本気度」が伝わるからです。

 

トップである動物病院の院長先生が「自院の理念」「将来展望」「求める人材像」などについて、生で熱く語ることにより動物病院の情熱が学生に伝わります。

 

どうしても難しい場合は、その合同説明会の日時やイベント名を言葉の中に織り込んだビデオレターで、学生にプレゼンするという方法もあります。

アピールする部門の社員 

 

自院がアピールしたい特徴・部門については、その当事者がプレゼン、コメントするのが一番です。

彼らが仕事へのやりがいや情熱を自らの口で語ることで、学生の心に強く働きかけることができます。

若手獣医師 

 

入社2~3年目(もしくは昨年度入社)の若手獣医師が会社への印象や苦労したエピソード、やりがいなどについて話す機会はぜひとも取り入れたいプレゼンのひとつです。

学生に近い立場の新人獣医師たちが本音で語るエピソードは、実際の職場のイメージが湧きやすく、親しみやすい印象を与えます。

 

以上が合同説明会を成功させるための事前準備になります。

是非皆様も参考にしてください。

 

 

 

 

 

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