ペットビジネスを繁盛させる経営者のためのメールマガジン’19年2月10日号

2019年2月15日 (金)

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船井総研の金子男也です。

2019年は、

元号が変わり、税率が上がり、労務費が上昇します。

大なり小なり、それぞれが経営に影響を及ぼします。

このような変化の年に、経営者はどうするべきか。

それは、世の中のサイクル(波)を鵜の目鷹の目で読むことです。

そして、原理原則を重視した経営をすることです。

サイクル(波)は、数年サイクルの小波もあれば、

数十年サイクルの大波もあります。

前者を流行と言い、

後者を時流と言います。

流行に敏感なのもよいのですが、

まずはマクロな時流を理解したうえで、

ミクロにも対応していきたいものです。

経済学における景気循環のサイクル(波)は、いろいろあります。

小さいものから順に、

在庫循環によるチキンの波(約3年半サイクル)

設備投資循環によるジュグラーの波(約10年)

建造物の建替えや人口の変化によるクズネッツの波(約20年)

技術革新によるコンドラチェフの波(約50年)

などがあります。

また、それらの波が複合型でやってくることもありえます。

“三角波”のように、船乗りに大変恐れられている波もありますが、

景気循環にも似たようなものがあります。

身近な例で申しますと、

イギリスのロックバンド、クイーン。

ビートルズやローリングストーンズのような時間軸(時流)で

古くから支持されていますが、

映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヒット(流行)で、

老いも若きも支持しています。

時流と流行が重なると、波が大きくなります。

ペットビジネスに置き換えると、どうでしょうか。

私は経営コンサルタント歴22年ですが、

20年ほど前の1999年頃は、

ペットショップのコンサルティングにも注力していました。

当時は、M・ダックスが人気でした。

子供との相性がよく、ファミリー層に支持されていました。

そして、2002年。

某消費者金融のCMでチワワの人気が出てきました。

室内で飼いやすく、Mダックスよりも少しエレガント。

カラーバリエーションも豊富。

アパレル(人間の洋服)業界のトレンドでは、

カジュアルからエレガンスに移行していましたので、

選ばれる犬種もその影響を受けていたように思います。

当時、団塊世代が50代になり、

子供の教育費の負担から解放され、

プチ贅沢ができるタイミングでした。

「付和雷同的だけど人と一緒はちょっと嫌」

という団塊世代にとって、

人気のチワワを自分好みのカラーバリエーションで、

というニーズに火がついて、ブレイクしました。

当時は、バイヤーさんと一緒に、

ブリーダー開拓に東奔西走したものです。

そして、2008年、

浅田真央さんの飼っていたエアロちゃんの影響で、

トイ・プードルが注目されました。

チワワよりもさらにエレガンス。

テディベアカット等のバリエーションが楽しめ、

抜け毛が少なく、

アパレルの カジュアル → エレガンス の

トレンドにも呼応していたのか、

トイ・プードルの人気に火がつきました。

M・ダックス → チワワ → トイ・プードル 

この流れは、捉え方によっては、

在庫循環のチキンの波だったのかもしれません。

その後、MIX犬が増えてきましたので、

最近は明確な売れ筋犬種の波は

なかなか発生しませんが・・・。

ペットブームのピークから16年。

当時のパピーは、現在では亡くなっているか、

あるいはシニア犬です。

その中で、特筆すべきはチワワです。

チワワは、平均の2.2倍ほど

循環器疾患のリスクが高いです。

巷にシニアのチワワが多ければ、

循環器の症例数も多いと考えることができます。

サイクル(波)を考慮すると、

在庫循環のチキンの波と、

人口(チワワの年齢&頭数)の変化によるグズネッツの波が、

16~20年のタイムラグで三角波となって、

臨床の現場に押し寄せているのかもしれません。

※ただし、今後も今のペースで循環器の症例が

相当数をキープし続けるかというと、

すでにピークを過ぎているかもしれませんので、

注意が必要です。

このように、いろんな波を読むことで、

この先どうなるか、ある程度は予測できるでしょう。

そして、長年コンサルティングをしていると、

よりマクロな波を発見できるかもしれません。

さあ、2019年は変化の年です。

「うちの業界はこうだから」と井の中の蛙になるのではなく、

近しい異業種や先行業種の動向にもアンテナを張り、

把握しておいた方がよいでしょう。

船井総研では、いろんな業種のコンサルティングをしています。

衣食住、小売からサービスまで、あらゆる情報が集まります。

日本全体のスケール感で情報を取捨選択できます。

そして、「こうすればよさそうだ」という予測は既に完了しています。

※ベースになるものは、社内でもある程度統一していますが、

コンサルタントは「金太郎飴」ではないですし、

同根異才で考えるべきですので、

個々のアレンジは、コンサルタントによって異なります。

環境が変化したときに、

滅びるものは、それまでの環境に最も適応した生物です。

恐竜がそうだったように・・・。

一方、鵜の目鷹の目で変化の波を読み、

上手に波に乗ることができたら、

開業年数が何十年経っていても、

前年対比で110%以上の2桁成長はスムーズです。

読者諸賢の益々のご繁盛をお祈りします。

ご愛読、感謝です。


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